ワイン テイスティング備忘録2〜イタリア トスカーナ州の白ワイン
Ciao a tutti :)
皆さんこんにちは!どーもマユミです😄
ワイン初心者のテイスティング備忘録!
今回はイタリアのトスカーナ州の白ワインです。
ワインの概要
- CHARDONNAY DI TOSCANA IGT TENUTA RIBALDACCIO
- ワイナリー:ファットリエ パッリ
- ブドウ品種:シャルドネ100%
- ヴィンテージ:2017年
- アルコール:13.5%
- 価格:1,314円(税込)
- 購入場所:ヴェリタス〜輸入直販ワイン専門店
醸造方法
- ソフトプレッシャーで圧搾
- 温度管理のもと、ゆっくりと熟成
テイスティングの感想
透明感のあるイエロー色。
パイナップルやライチのようなトロピカルフルーツと花の香り。
すっきりとした酸味で、余韻も楽しめました。
まとめ
コスパ最高!!なワインでした🍷❤️
とてもフルーティーで女性好みだと思います。
酸味は主張しすぎず、甘みとのバランスが良かったです。
ちなみに、ファットリエ パッリは4代も続く老舗の家族経営ワイナリーで、有名コンクールで金賞を受賞✨しているそうです。
そんな老舗ワイナリーのワインが1,000円代で楽しめるなんて✨
デイリーワインとしてリピートしたいワインです!
*1:IGT: Indicazione Geografica Tipica 地理的生産地表示ワイン
ブドウの樹とフィロキセラ
Ciao a tutti :)
皆さんこんにちは!どーもマユミです!
「美味しいワインは美味しいブドウから造られる!」ということで、今回は『ブドウの樹』とブドウ樹の敵『フィロキセラ』についてのお勉強です。
ブドウの樹
ブドウの樹は『ブドウ科(Vitaceae)』に属する、「つる性落葉低木」です。
ブドウ科には約15属700種あり、私たちに一番身近でワイン造りに適しているのが『ブドウ属(Vitis)』です。
そして、ブドウ属の中で最も芳醇な香りのワインをもたらしてくれるのがヨーロッパブドウと呼ばれている『ヴィティス・ヴィニフェラ種(Vitis vinifera)』です。
ヴィスティス・ヴィニフェラ種に属する品種は「カヴェルネ・ソーヴィニオン」「ピノ・ノワール」「グルナッシュ」「サンジョベーゼ」「ネッビオーロ」「ドルチェット」「バルベーラ」「シャルドネ」「ソーヴィニオン・ブラン」「ピノ・グリ」「フィアーノ」「マスカット」「リースリング」などなど。
他にはアメリカブドウ系の『ヴィティス・ラブルスカ種(Vitis labrusca )』『ヴィティス・リパリア種(Vitis riparia)』『ヴィティス・ルペストリス種(Vitis rupestris)』などがあります。
これらもワイン造りに用いられますが、主にはフィロキセラ耐性のないヴィティス・ヴィニフェラ種の台木として使用されています。
ブドウ樹の敵 フィロキセラ
フィロキセラ(和名:ブドウネアブラムシ 英名:Phylloxera 伊名:La fillossera)は
ブドウ樹に寄生する害虫です。
フィロキセラの直径は1mmほどで、北米大陸が発祥とされています。
ヨーロッパへは品種改良のため購入されたアメリカブドウ樹に付着して持ち込まれました。
最初の被害が確認されたのは1863年の南フランスで、その後ドイツ、スペイン、イタリアなどへと被害が拡大していき、19世紀の終わりにはその被害はヨーロッパ全域にまで広がりました。
被害の状況は深刻で、地域によってはブドウ畑が全滅に近い状態になったり、「被害額は戦争一回分」と例えられる程でした。
ちなみに、日本でも1882年に東京の三田育種場でフィロキセラによる被害が確認されています。
フィロキセラによるブドウ樹の被害
フィロキセラの幼虫や成虫はフィロキセラ耐性のないヨーロッパブドウ樹の葉や根に寄生をし、そこから樹液を吸います。
フィロキセラに樹液を吸われた根の部分は紡錘形*1に膨れ、やがてコブとなります。これにより、根は土から養分や水分を吸収できなくなり枯死にいたります。
フィロキセラに樹液を吸われた葉の部分にも根と同様にコブが形成されます。すると呼吸や光合成が困難になり、葉の変色や葉焼けが起こります。そして最後には枯れてしまいます。
他にもフィロキセラによる被害として、開花不全や無核果*2があります。
フィロキセラの対策
フィロキセラの対策には薬剤か台木が用いられますが、薬剤については国により厳しい規制があるため、主に台木による対策が用いられています。
台木として用いられるのは『ヴィティス・リパリア種』『ヴィティス・ルペストリス種』などのアメリカブドウ種系です。
アメリカブドウ種系のフィロキセラ耐性は、アメリカの昆虫学者チャールズ・ヴァレンティン・ライリー(1843〜1895)と、フランスの植物学者ジュール・エミール・プランション(1823〜1888)らの研究チームによって確認されました。
このことにより、 フィロキセラ耐性を持つアメリカブドウ種系の台木に、フィロキセラ耐性の無いカベルネ・ソーヴィニオンやシャルドネなどのヨーロッパブドウの穂木を接ぎ木することで、ヨーロッパにおけるフィロキセラ被害が終息を迎えることとなりました。
まとめ
要点をまとめるとこんな感じでしょうか。
- 多くあるブドウの種類の中で、ワイン造りに用いられているのはヨーロッパブドウと呼ばれている『ヴィティス・ヴィニフェラ種(Vitis vinifera)』
- フィロキセラにより、ヨーロッパのブドウ畑は壊滅的な被害を負った歴史があった。
- フィロキセラはブドウ樹の葉や根に寄生し、やがて枯死に至らしめる。
- 主なフィロキセラ対策はアメリカブドウの台木とヨーロッパブドウの穂木との接ぎ木。
今回の勉強では、今私たちが美味しいワインを楽しめているのも、フィロキセラと戦った多くの生産者や研究者の方々のおかげなのだと強く考えさせられました。
今夜はフィロキセラと戦った方々に感謝しながら、ワインを味わおうと思います。
乾杯〜🍷✨
参考
イギリス王立化学会のの科学者が教えるワイン入門 ディヴィッド・バード著(株式会社エクスナレッジ)
ワイン テイスティング備忘録1 〜イタリア プーリア州のロゼワイン
Ciao a tutti :)
皆さんこんにちは!どーもマユミです😄
ワイン初心者のテイスティング備忘録!
今回はイタリアのプリーア州のロゼワインです。
ワインの概要
- IGP *1 SAN SEVERO ROSATO
- ワイナリー:CANTINE TEANUM http://www.teanum.com
- ブドウ品種:モンテプルチャーノ100%
- ヴィンテージ:2017年
- アルコール:12.5%
- 価格:2,400円+税
- 購入場所:TRATTORIA IL FORNELLO *2
醸造方法
- 手摘みでブドウを収穫
- 8時間、果皮を果汁に漬け込み軽く圧搾。
- ステンレスタンクで発酵、熟成。
テイスティングの感想
色は明るいサーモンピンク。
香りはチェリーやスモモのようなフレッシュな果実の香り。
口に含んで鼻腔から抜ける香りの中に、かすかに花の香りも感じました。
味わいは、軽やかな酸味の後から優しい甘さが広がり、スモモのジャムを舐めているような味わいでした。
余韻は長くないけれど、このワインの持つ「可愛らしさ」を感じるには十分な余韻だと思いました。
まとめ
酸味と甘みのバランスが良くてスッキリとしているので、料理にも合わせやすそうですし、
ちょっといい家飲み価格で十分に美味しいので、私のクローゼットワインセラーに常備したいワインです💕